"ゲーム"という名の"友達作りの道具"

 

なぜお前は誰にでも喧嘩売るようなオンラインガイジなのにゲームオフなんてやってんだ?お前のオフに行くやつなんかみんな障害者やろ。
 
主催を始めた頃、匿名でこんな内容(本当はもう少し具体性のある内容)を貼り付けられたことがあります。誰が言ったかまで特定しかけたところでアホらしくなってやめました。地方の私でさえここまで言われてしまうのが"オフ主催"の現状なんだとこの時悟りました。(私に問題があったのは事実ですが、私が発信せずともそのような内容のコメントはそこそこ見かけました。)
 
しかしながら、私は今もなおオフを開いています。人を集め、みんなで集まる場所を私のできる範囲での限界までやろうと日々頭を回しています。
 
それはなぜか。それは
 
"今何よりも楽しいから"
 
です。今回はスマブラの内容を一切書かずにスマブラオフの魅力をお伝えしたいと思います。
 
確かにオフは怖いものです。インターネットでイキリ散らかしている人間がオフへ行っていい思いをするわけがありません。また、ネットの立ち回りがひどすぎる人とオフで会いたくない。なんて人もいることでしょう。
 
確かに一度ネットで失敗したかもしれない。確かに"今まで"は人を不快な思いをさせてきたかもしれない。確かにネットで不快なやつと対戦しなきゃならないかもしれない。
 
しかし、現状を変えるのはいつだって"行動"です。何か考えている頃には行動しているときのほうがずっといい方向に物事が動きます。
 
オフに行くことを悩んでいる、オフに行ったところで変わらないと思ってオフに疎遠になってる人に是非見てもらいたいと他の記事よりも感情を込めて書いています。
 
以下限界オタクの最期の記事です。暖かい目でご覧ください。
 

"ゲーム"というコミュニケーションツール

まず私は学校や自分の私生活で知り合って友達になった、いわゆる"リア友"と呼べる人がかなり減り、現在いる"リア友"は私のTwitter垢や、私がゲーム関係のコミュを持っていることを知ってる人が殆どで、"完全にリアルだけの友達"は一人もいないと断言してもいいと思います。
 
しかし、"リア友"とは月一度会うか会わないかレベルであるのに(下手したら半年以上会ってない)、ゲームで知り合った友達、いわゆる"ゲーマー"とは週1、酷い時は3日に1回は一緒にご飯食べに行くレベルで絡んでいます。
 
それほどまでに"ゲーマー"と絡んでいるのは"めちゃくちゃ話が合うから"で、"リア友"とは話や趣味を"合わせなければならない"というのが私にとってかなり苦痛であったので付き合いが自然と減っていきました。
 
それほど共通の趣味を持つ集まりはかなり楽で楽しく、そういう所でなければ日々のストレスは解放できないと確信しています。
 
ここで、「じゃあ現実でも趣味の合う"新しい友達"作ればいいのでは?」という疑問が生じる方もいると思います。
 
大学生等であればサークルに加入し、同じ目的同士の仲間を集めることで新たなる出会いを求めることは可能かと思いますが、社会人にとっては大変厳しく、大学生であってもある程度気を張らなければならないシーンが数多くあります。(職場によっては自分より年上しかいないなんてよくある話で、夜勤等がある企業にお勤めの方は時間が合わせられず苦しい日々を強いられています)
 
すなわち"新しい友達"を探しても合わなければリセットであるし、そもそも社会人にとっては探すことすら難しいのです。
 
また、現実で"新しい友達"と出会おうとすると、たとえその場面を作れたとしても見た目に左右され、共通点をおどろおどろしく聞き、合う合わないの見えない2択を迫られ、しかも外れると絶望を味わうというかなり緊張感のある読み合いで余分に精神をすり減らしてしまいます。(少なくとも私はそうです。オタクなので。)
 
しかしながら、ゲームオフというところは"ゲームが好きな奴"の集まりです。
 
つまり、"初対面であってもゲームの話が通用することが分かりきっている状態で話ができる"わけで、わざわざ変な読み合いをしなくても一方的に得という"ゲーマー"にとってはあまりにも恵まれている環境なわけです。
 
また、見た目に左右されにくくなります。例えば
 
あ、こいつちょっとウェイっぽいけど話すと俺と同じくらいオタクやん。オタク趣味晒しても全く引かれへんし話しやすい。
 
とか
 
は?こんな可愛いのにこんなゲームしてるの?めっちゃ話通じるじゃん。すげえ。やば。好き。
 
みたいなことも起こりうるわけです。確かに不快な身なりをしている人もいることは事実ですが、それはどの趣味の世界、社会であっても同じことだと思います。(実際は大規模であっても芋オタクと芋女子とオカマの集まりが殆どで、美男美女は滅多にいないですが確かに存在しています。逆に言えばそういった人たちと関われるきっかけがそこら中に広がっているとも言えます。)
 
"ゲーム"というツールを利用してコミュニケーションを取ることができる。"ゲーム"を"コミュニケーションツール"として利用することで自分自身が全く関わることのない人とも関われる可能性がかなり高くなると言えます。
 

ゲームオフに行くと自分の世界の狭さを知る

 
ゲームで知り合った"ゲーマー"達は自分と全く違うコミュニティを持っていることが多く、年齢にかなりの幅ができます。この年齢の幅とコミュニティの違いがかなり大切であり、自分が今置かれている立場とは全く違う環境にいることが多いので、自分には到底思いつかない発想が生まれます。自分が一生懸命考えていることを自身の経験からバッサリ一刀両断され、新たな考え方が生まれることが多いです。
 
また、"全国まばらに友達を作ることが可能"であり、視野がかなり広がります。地方によって話し方、言葉の使い方、方言、態度等全く異なる人達が集まっているので色々な"人間を知る"ことができます。
 
色々な人間を知ると自分の"人に対する許容範囲"がかなり広がります。私は主催をやっていく中で以前の私であれば許されない態度をされることも多々あるのですが、最近では特に腹を立てることがなくなってきました。
 
それは"こういう人は結構おるからなあ"とそういう人間を色々見てきて知っているために自分の中で抗体を作ることができているからなのでは?と最近思っています。それほどにまで人間を知れるというのは大きなものです。
 
現実世界のみではここまで幅広い話を聞き、なおかつ人間を知るということはかなり難しく、勇気のいる行動なのではないかと思っています。私の経験上、たまに会う"リア友"とは歳が近く、住んでる環境も似ているのである一定のところでわからない領域に達してしまい、慰めあって終わるというのが大抵なのですが、経験してる者、ほかの環境で育ったものはその先まで話を出してくれます。経験してる者と最も関わりやすく、最も受け入れやすいのが"ゲーマー"と関わって行く上で生まれてくる最大のメリットだと思います。
  

"自身の現実とは無縁の人間"という現実だけで生きていては絶対に作れない絶大な信頼

 
私が最も伝えたいのはこの"絶大な信頼"です。
 
ここで注意していただきたいのはあくまでお互いの現実を知ってるレベルまで仲良くなった状態での話であって、まだネットだけの関係であったり、付き合いが浅い状態での深刻な現実の話はしない方が絶対にいいです。上記二項を超えて関係が深くなったという前提でお話しています。
 
さて、"絶大な信頼""絶対の信頼"ではありません。何故なら"所詮ネットから派生したゲーム仲間"に過ぎないからです。しかしこれは"絶対に自身のリアルが侵されることがない関係"とも言えます。
 
なぜなら"ゲーマー"との共通点はあくまで"ゲーム"であり、自分の現実世界との共通点が全くなく、直接的に関与できる術が全くないからです。
 
例えば、現実世界では上司の愚痴を会社の同期に話す、恋人の愚痴を友人に話す、人間関係の悩みなどを話す際に絶対にどこか共通の友人、知り合いを通して愚痴を言われた本人に伝わってしまう可能性があります。噂話程度でも一度広まってしまったものを収めることは不可能に近いでしょう。
 
しかし、現実で溜まった不満を"ゲーマー"に吐いたところで噂を流す先がほとんどありません。会社の愚痴をわざわざ"ゲーマー"同士で流すメリットはありませんし、流したところで現実の友人にまで届くことはまずありません。(恋人や友人を"ゲーマー"の世界に引き込んで"ゲーマー"との共通の友人化してしまったらその限りではありませんが。)
 
当然限度はありますが、この"絶大な信頼"をお互いに持つことで現実世界の不満の吐き口にすることができ、耐えねばならないシーンが来ても1人で超えるよりは遥かに耐えやすくなります。これは本当に大きいことで、社会人として生きているとどうしても怒られ、コケにされることが多いのですが、"ゲーマー"と遊ぶために金稼ぐかあと言った感じで頑張れるようになります。(実際私がちゃんとした人間にならなければならないなと思ったのは某ゲーム宅オフに来ているメンバーがあまりにもしっかりした現実を持ち、私とは全く違う人生を送っていることを強く感じたからで、そいつらとまた遊ぶために真面目に働きました)
 
以上が私が最近思う全てです。"絶大な信頼"をお互いに作ることができることが"ゲーマー"と仲良くなることの最大のメリットであり、ゴールであると思います。
 
学校、仕事、その他いろいろで悩んでる方いるのはよく分かりますし、私もよくメンヘラになりますが、吐く先が無く楽しみが減ってきている現状を変えるのは案外"ゲーム"のような"万人受けしないけど自分が一番好きなもの"なのかもしれません。
 
ここまで読んでくださった方大変感謝を申し上げるとともに私が書く最後のはてなブログを締めくくりたいと思います。
 
この記事を通して皆様と"ゲーマー"としてお会いできることを楽しみにしております。
 
それでは。おつ~^えるえる~^